2021年12月27日月曜日

上野リチ展

京都国立近代美術館に「上野リチ」回顧展を観に行く。 世界初の包括的回顧展との事だが、ネットでこの事を知るまで、どのような方なのか全然知らなかった。 ただ生きていた時代が、ウイーン工房から戦前に日本に渡り、満州や終戦を体験しているというのは、ベルトリッチが「ラストエンペラー」で描いていた時代と場所は違うが、同じような年代だと思う。 初期のウイーン工房の作品が当時の時代の空気を包み込んでいて、懐かしさと斬新さを感じる。タイポグラフィーも当時の最先端なもので今での十分モダンである。 やがて、日本に来て満州への旅の絵巻物は、戦時中ではあるが屈託のない風景や人物が描写されている。ただ作品の製作年が1944年など戦争が過酷になるにつれ、デザインのバックの色が黒を基調にしたものになったりして、当時の世相を感じさせるものがある。 ちょうど、1930年代に夫がブルーノ・タウトを日本に招聘に尽力したとのことなのであった。 4階の常設展に展示してあった、アレッシー社のポットやカトラリーの源流は、ウイーン工房であるという念が強くなった。

2021年10月22日金曜日

旧いVAIOの液晶を交換する

SIMカードを差し込んで使っている、VAIOの11インチのノートパソコンを不注意からコンクリートの床に落としてしまった。 当初は、少し上に黒い筋が時々出るだけだったので、騙しながら使っていたが、一ヶ月ほどしたら、画面の半分以上が真っ暗になってしまった。HDMIの端子が付いていなくて、第5世代corei5のCPUであるが、オフィスソフトを使う分には全然問題が無かった。 薄いタイプではないが、860gほどでキーボードもしっかりしているので打ち易かった。 さっそくネットで液晶修理のお店を調べたが2軒ともパーツが入手出来ないと言って断られた。 一応VAIOのオンラインをみてみると、3万5千円で液晶交換出来る様だが、7年程前の機種で、ヤフオクで本体がそれ以下で売っているので、イマイチ気が進まなかった。 結局、色々考えて代替品としてキーボードタッチが良かったレッツノートを買うが、なんか妙に重たくてあんまり使わなかった。買うまでは200gの差は気にならないかなと思ったが やっぱりVAIOの方が取り回しが良かったので、一か八か同じ品番のジャンク品を4000円で購入して液晶部分を取り出してみた。 ジャンク品で、CPUとSSD、底蓋ネジ類が無いが、まあ使う予定は無いので構わない。リチウムイオンバッテリーだけはスペアで保管して置こうかな。 力づくで壊れている液晶パネルを引っぱっている内に、コツが掴めて何とか液晶が交換出来た。色々黒いフィルムで液晶を固定しており、銅シートみたいなものも付いているので、ひょっとして断線させたかも思いながら組んで(液晶のソケットは取り外しも差し込みもやりにくい)恐る恐る電源を入れたら、あっけなく起動した。 2ヶ月位放置していたので、この機種でしか使用出来ないマイクロSIMカードを返却したり、ウイルス駆除ソフトを解約したりしたが、もう一回入り直さないといけない。 しかしこれなら、ソケットの規格さえ合えば、汎用の液晶パネルが使えそうな気がする。 規格がどのようになっているのかよく知らないが。

2021年7月30日金曜日

HONDA F1

仕事で良く鈴鹿に行くが、新名神のサービスエリアにホンダのブースがあり、そこにいつもフォーミュラーカーが展示されている。メカ付きにとっては、ワークスマシンを観るのはいつも楽しみでどんな周期なのか知らないが、時々展示のマシンが入れ替わっている。 今回観たら、60年代のF!になっていた、 綺麗にレストアされており、新品同様の仕上げで見ていて惚れ惚れする。 エンジンの1番後ろがクラッチケースなのか、ミッションボックスなのか解らないがスパルタンな佇まいが観ていて飽きない。 四半世紀前に買ったタミヤの大きなプラモデルもそろそろ作らなければと思う、 (デカールは、劣化してもう貼れないかも知れない)

2021年5月8日土曜日

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

去年、関西でも封切館が幾つかあったのだが、コロナ禍の影響でイマイチ映画館に行く気になれない内に、上映が終わってしまった。 アマゾンプライムで有料配信していたので、思わず観てしまう。 三島由紀夫はとても好きな作家で、小説も面白いが(豊穣の海も一気に読んだが、最後まで読んで寒々した気持ちになり、三島が自決を決意した心情が分かった) 随筆や対談も面白いものが有った。今回の映画は「尚武のこころ」や「源泉の感情」のような68~70年頃の対談集の映像化のような気がする。 日本語が難解な哲学的な解釈のされ方で討論されていくが、観ていて知的なスリリングさは有るが、話に所々ついていけないというのもある。いわゆる60年代後半の論客の特徴なのだろうけど、例えば討論に使われていた「机」についての哲学的な解釈を述べて話を発展させていたが、三島と全共闘が同じ解釈をしないと話が成り立たないが、実際の議論はどんなだったろう。 討論風景をメインに、当時参加していた学生(ほとんどが存命中)をインタビュー出演させたり、文芸評論家に議論の解釈をさせているが、討論の全貌が分かりにくかった。「美と共同体と東大闘争」という本を読んだ方が良いかも知れない。 三島の「からっ風野郎」や「人斬り」を観たが、役者としては上手いとは言えないが、討論のやり方や話術はエンターテイメントだと思う。
https://gaga.ne.jp/mishimatodai/

2021年5月4日火曜日

山中の隠れ家

今回のGWは、雨にたたられたのと、由無し事であっと言う間に過ぎ去っていった。 バイクの組み立ても結局出来ずじまいだった。 ひさしぶりに野外でバーベキューをする。 夜は冷えて炭火が暖かい。

2021年4月6日火曜日

mac mini M1

多分9年ぶりに mac miniを買ってみた。 元から持っているのが、2012年版のmac miniで core i7ではあるが、何分スピードが遅く、メモリーを買い足して16GBにしたが 速さをほとんど体感出来なかった。 普段外付けのHDから起動していたが、あまりに遅かったので 内蔵のHDをキレイにフォーマットして、システムを再インストールしてみたが それでも変化がなかったので、ほとんど放置していて年に数回電源を入れる程度だった。 Windowsが食傷気味で、と言ってリナックス系を使うほどのスキルも無いので 基本機械弄りが好きだし、ボケ封じも兼ねて最新のmacOS「Big Sur」を使ってみたくなったので購入した。 事前の偏った調べだと、iOSのアプリが走るような印象を受けたが、今すぐは無理っぽい感じだ。 外観は、コネクター類がUSB・Cタイプが多くなったぐらいかなと思う。 スピードは確かに早いが、いつものことで互換性は相変わらず悪いと思う。 フォーマットの関係かも知れないが、WINDOWSの外付けHDは認識して 元々の旧mac miniに付けていたシステムが入ったHDが認識しないのは残念だった。 旧OSが立ち上がるとは思わないが、せめてフォルダは認識して欲しいなと思う。 まだ色々試しているところなので、ロゼッタなどをうまく活用したらいけるのかも!? iPhoneをバックアップしようとUSB経由で接続するが、何故か認識せず。

2021年3月14日日曜日

フォルスタッフ

アマゾンプライムやネットフリックスでも出てこないので、ブルーレイで買う事にした。 以前、オーソン・ウェルズ監督の作品に凝っていたことが有って、もちろん「市民ケーン」は大好きだが(ローズ・バットから始まる幻想的なシーンからのテンポの良さに魅了される)、「偉大なるアンバーソン家の人々」など佳品が多い。 シェークスピアの「フォルスタッフ」を映画化しているが、わざだと思うが演出が幾分演劇的で、セリフがシェークスピア調の朗々としたイントネーションが印象的だった。ただ当時観たのが映画館ではなくレンタルVIDEOだったので、四半世紀ほど前だったと思う。 You Tubeにも断片的にしかアップされていない。 ジャンヌ・モローが格好よいし、モノクロームだが神々しい作品。 https://youtu.be/fuFGx5AyZ2A

2021年3月1日月曜日

コスタリカ

 前から密かに行きたいと思っていた、ブルーボトルコーヒーの京都六角店に行く。

関西では京都と神戸にしかなく、神戸に仕事で寄った時に元町で見かけたが、クルマを停めて飲みに行く気持ちの余裕もなかったので、オフの日にゆっくりと飲みに行きたいと思った。

日曜の昼下がりに京都に行ったので、当たり前だがお客さんが多くて満席状態だった。

ドリップの技術を味わってみたいというのも有ったが、どんな豆を販売しているか気になったので、飲まずに豆だけ買って帰る事にした。

シングルオリジンか、ブレンドか少し悩んだが、中米の豆を嗜みたかったので「コスタリカ」を買って帰った。

予想通り酸味が強くあまり深みは無いが、ほのかに甘みを感じるのが良い。

淹れて直ぐは甘みが強かったが、冷めてくると徐々に酸味が強調され、甘みが消えゆくような感じだった。

他にも豆が有るので、週に1回ぐらいのペースでペーパードリップで飲んだが、豆の新鮮さが失われていったのか、湯の温度に問題があるのか甘みが出ない様になってきた。(冷凍庫に密閉保存していたが)

豆が入っていた袋が良く出来ていて、豆が発するガスが上手く抜け出る様な空気穴の弁があり、あと豆を出すところもきっちりと密閉できるようになっており酸化しにくい構造になっていた。



2021年2月28日日曜日

久しぶりに京都の美術館へ

 緊急事態宣言が関西では28日に終息しそうなので、久しぶりに京都の美術館をハシゴする。

京都国立近代美術館で「分離派建築会100年 建築は芸術か?」と京都文化博物館で「羅生門展」を観に行った。

分離派の方は、世紀末からWW1以降の西欧の建築(主にバウハウスや、ウイーンのゼセッション、ロシアの構成主義)の影響を受けたものが並んであるが、文献の資料が大量に出ていた。一時期19世紀からの世界の万国博の建築に興味があり、文献を漁ったことがあるが、日本の博覧会の資料が多少並べてあり、当時の雰囲気が感じられた。

建築の模型がもう少し多かったら理解しやすいかなと思うが、日本には無いのだろうな。

かなり偏った展示だが、普段余り接する事のない無い内容だったので、まあ良かった。

以前にウイーン世紀末の展覧会ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 (artexhibition.jp)に行った時は、オットーワーグナーの精緻な建築模型が沢山出ていたので、文化水準の格差を強く感じてしまう。

4階の常設展もまあまあ、以前来た時に現代美術をやっていた時は面白かった。収蔵品中心になるから、展示品が限られてくるんだろうな。


京都文化博物館は、昭和の頃から古い映画の上映会でお世話になっていた。
80年代は、大阪から電車を乗り継いで京都府立病院前のバス停で降りて、博物館の中でフィルムの上映会に通っていた。家に未だパンフレットが有るが、黒澤の「野良犬」や「生き物の記録」溝口の「祇園の姉妹」成瀬の「浮雲」etcを鑑賞したが、今回はどんな体験が出来るか楽しみだった。(その頃は、京一会館も健在で2本立てで寺山や溝口をよく観に行った)
新しい文化博物館は初めて行ったが、河原町から結構離れているのに、思いのほか人々が行き交っていた。同じ施設の本館で「木梨憲武展」をやって一瞬観ようかと思ったが、ポスターにあまりインスピレーションが感じられなかったのでやめにする。

「羅生門」は、黒澤の作品の中でもそんなに好きな作品ではないが、やはり琴線に響くものがある。検非違使の庭のモダンな構図や、霊媒師の登場、脚本の斬新さなど・・・
出来れば、13時からの上映会で久しぶりにスクリーンで映画を観たいと思ったが、時間的に間に合わなかった。家に有る早坂文雄のサントラのLPが、展示物として飾られていたりして隔世の感があるが、展示物はまあ面白かった。当時の製作者の書き込みが入ったシナリオなどを観ていると当時の撮影風景が想起出来る。(以前NHKで、宮川一夫が奈良の原生林の撮影場所に行ったドキュメンタリーを観たのを思いだした)







2021年1月24日日曜日

キーボード付きのAndroidを買ってみた。

イギリスのプラネット社のAndroid携帯を買ってみた。
キーボードが付いていて、昔あったPisionやNOKIAのキーボード付きの携帯を思わせるが、それよりかは使いやすくなって来ている。
ただディスプレイの大きさが6インチなので、あまり大きくなくタブレット的な使い方が出来ないのと、横での画面が中心になるので(縦で見る事が出来るが当然の事ながらキーボードが使いにくい)画面の情報量が少なくなる。Yahooのサイトで5行ぐらいか。
どちらかというと、ブログやライン、ツイッターの書き込みに使うのが便利かも知れない。ただ行数が少ないのと、イギリス製の本体のせいか、インプットメソッドの選択が悪いのかで(グーグルの、英語と日本語(ローマ字)切り替えは何とか出来るが、特殊文字が中々出て来なくて、ソフトキーボードを立ち上げて、@やーを入力している。ショートカットキーが幾つかあるが、中々表示の通りには変換してくれない。まあ、大人の玩具として暫く遊んでみようと思う。
 サムスンのNOTE9とモニターの大きさは、あまり変わらないが、液晶のキレイさは
やっぱりサムスン方が数段良い。情報量もアンドロイドも元々縦で使う事を前提にしているので、ノートの方が使い易い。
プラネットは、原稿の下書きや、少し長文のメール用に使っているが、老眼の為メガネが無いと長時間の利用は疲れる。






2021年1月9日土曜日

新年早々

3ヶ月ほど前から決まっていたが、1/8から11日まで口腔外科の関係で入院している。

あと3ヶ月で還暦になるが初めての点滴、入院、手術という体験をさせてもらっている。

今まで、少しづつ身体の衰えを感じて来たがここに来て急に老化が進行して来た感じだ。

ジムに行ったら、身体がシャンとするので、継続して行こうとするが、仕事の関係で21〜22時ごろに入る事が多いので、その後に晩御飯を食べるので却って身体に悪そうな気がする。

時間管理にもよるが、一旦家にかえって晩ごはんを食べると、中々ジムに行く気になれないのもある。会社帰りに車で立ち寄る方が気持ち的に楽。


2日目からは、チューブも外れて、暇になったので、ベッド上で「鬼滅」の続きを観るが、ちょっと疲れてしまう。健康な時に観るべきアニメかも知れない。








2021年1月2日土曜日

お詣り

 コロナ禍もあり、当初お参りする気はなかったが、神社の近くに寄る用事があり、夕方ごろに訪れる事にした。

例年の3割ぐらいで、平日にお参りにきたのかと錯覚させる人の入りだった。