2023年12月10日日曜日

テート美術館展

 2012年のクリスマスのあ翌日に、年末年始にロンドンの王立戦争博物館に飛行機や戦車を観に行ったことが有って、その帰りにテムズ川近くの火力発電所を改装したモダンテートを訪れた。(当時から村上隆のグッズや英語の「オタク」についてイラスト本が売っていた)

とても素敵な場所だったので、今回はどのような作品が展示されているのか気になって、観に行った。

本家のテート美術館の所蔵品が中心で、現代美術が後半展示されているという構成である。


寓話的な絵画やロマン主義的なブレイクなどの作品から並んでいるが、イタリアやスペインのような宗教色の強い作品はなく、のちにターナーに繋がるような風光明媚な風景の空気感を切り取った作品が多い。


印刷物やネットでも体験出来るが、やはり本物を見ながら筆跡を辿りながら、画家の構想や逡巡を考えていくのも楽しみである(お弟子さんが描いた可能性も強いが)ターナーの作品をまとまってみることが出来たのは良かった。

印象派から現代にかけては、モネやカンディンスキーの佳品、イタリア未来派も飾ってあったが、本国にはもっとあるんだろうと思う。今回はちょっと物足りなかった。

ラファエロ前派は、この作品だけみたい、もっとこの辺も観てみたい

現代では、著作権の関係で写真が撮れなかったので、振り返って思い出すのは中々困難だが、浅学のため外国の作家はほとんど知らないが、草間弥生やハナヤ勘兵衛の作品が有ったのには感心した。



テートモダンほど尖った印象が無いので、ちょっと物足りなさを感じたかな。
ただ中庸なセンスの良い視点で選んだ、これはこれで良い展覧会だったように思う。